読売新聞に掲載されていました!

動物を飼っている方は最後まで・・

動物の最後をご自分で看取ってあげてください!!

以下は「読売新聞」より転載いたします。

金沢市「飼い主は責任を」

■飼い主に介護必要

 「連れ合いが倒れ、自分が介護しなくてはならなくなった。とても犬の面倒まで見られない」。今年6月頃、高齢の男性が市小動物管理センター(同市才田町)を訪れ、長年飼ってきた雑種犬を持ち込んできた。男性は涙を流していたが、同センターの男性職員(42)は「引き取らざるを得ないが、はたしてこんな終わり方で良いのだろうか」とやるせない思いがしたという。

 犬の目は白濁し、視力を失っていた。足腰も弱り、よたよたと歩く状態。結局、約1週間後に高さ約1・5メートル、幅約1・5メートル、奥行き約2・5メートルのガス室に入れ、炭酸ガスを注入して窒息死させた。男性職員は「たまらない気持ちになった」と目を伏せる。

■一晩中鳴き続け

 金沢市保健所は「老犬、とくに人間で言う認知症の症状が出た犬の収容が増えてきた」と危機感を抱く。2009年度に1匹だった老犬の持ち込みは、翌10年度に5匹に増え、いずれも殺処分された。同年度の処分総数32匹のうち、約16%を老犬が占めたことになる。持ち込まれた5匹はいずれも、排せつ物を垂れ流したり、寝返りが打てずに床ずれしていたり、一晩中鳴き続けたりする“要介護犬”だった。

 同センターでは、収容した犬をすべて殺処分するわけではない。ホームページで情報を公開し、新たな飼い主が現れるのを1週間ほど待ち、譲渡を希望する人の予約を受け付けている。ただ、人懐こい若い犬なら「ほぼ100%もらわれていく」が、介護が必要な老犬に譲渡先が見つかる可能性はきわめて低い。

■「動物病院よりも」

 市保健所によると、老犬を施設に持ち込む飼い主には高齢者が多く、“老々介護”の問題を抱えた人もいる。だが、中には「動物病院で安楽死させると数万円もかかるが、ここなら(引き取り代の)2000円で済む」と臆面もなく経済的な理由を持ち出す飼い主もいたという。

 市保健所の梶義則・担当課長補佐は「死ぬまで面倒を見られないなら、安易な気持ちで犬を飼わないでほしい。特に中高年の方は、自分も年老いていくことを踏まえ、10年先のライフプランまで考えて」と呼びかけている。

(2011年9月26日 読売新聞) 

 

 

 

  

 

 

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